ゼミ3 開発教育と参加のはしご
ゼミの3回目。
ゲスト乗船されている DEAR(開発教育協会)評議員の近藤牧子さんをゼミに迎え、「開発教育」についてのレクチャーとワークショップして いただきました。
ワークショップでは、「参加のはしご」と題するワークをみんなで行いました。
「参加のはしご」とは、環境心理学者ロジャー・ハートが、子どもの「参加」の度合いを8段階に分けたものです。
・1段目:操り参加
・2段目:お飾り参加
・3段目:形式的参加
・4段目:役割参加
・5段目:意見参加
・6段目:共同決定の参加
・7段目:こども主導の参加
・8段目:大人を巻き込む参加
牧子さんの説明をもとに、学校での募金活動における子どもの参加の仕方(「大人だけでか決めたことを子どもたちが実施した」「募金方法について子どもたちが話し合い、その意見を踏まえて先生が最終決定をした」など)が書かれているカードを見て、それがはしごの 何段階目にあたるかをグループで考えました。
また、「自身の今まで(今回は高校生まで)の経験の中で最も参加の度合いが高かったものは何か?」ついて考え、それが「参加のはしご」の何段階にあたると思うか、それはなぜかを全体で紹介・説明し合いました。
「主体的に」「自発的に」とよく言われますが、それって本当はどういうことな のか?と考える機会になりました。また、大人の関わり方について、何が誘導で、何がサポートで、何が操りになるのか...という問いも生まれました。
学びの場をつくる人として、人の育ち・主体性の高まりを支援する立場として、 重要な視点を提供していただきました。牧子さんありがとうございました!